歩きたくなくて駅でバスを待つ。2つ目の停留所で降りるから席が取れなければ立っていても構わなかったけれど、一番前の座席があいていたので座った。ちょうど前輪の上にあって、他の席より一段高くなっていて座りにくい(でも、小さい子供が大好きな)一人がけの座席だ。そこにどっこいしょと落ち着いてぼんやり外を見ていた
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発車までしばらくあった。その間に席はほぼ埋まり、気づくと斜め後ろにおばあさんかな?と思われる人が立っている。すぐそばの3人がけのシルバーシートは既に一杯のようだった。
ここで瞬間的に立ち上がって席を譲ることができれば問題ないのだけど、小高い席だったせいもあって、誰か他の人が立ってくれないかなーと期待てしまった。シルバーシートの人が立つかな?とか、この座席じゃ座りにくいから、譲っても辞退されるんじゃないかなとかうだうだ
Touch Monitor。
しばらくすると、わたしのすぐ後ろ(おばあさんの横)の席の女性が立ち上がって「どうぞ」と言ったのだけど、おばあさんは「大丈夫だから」と断っていた。おばあさんじゃなかったのかもしれない。「やっぱりね」と、ちょっとほっとした。
やがてバスが動き出して、だんだんもやもやしてくる。
さっきわたしは、自分が譲っても断られたのだ、だから譲らなくてもよかったんだってチラと思ったけど、そういうふうに考えるのはおかしいだろ。
どんな座席だろうと、断るか座るかは、譲られた方の人が考えることだ。
こちらはとにかく「どうぞ」と譲ればよかったんだろう。この席でも大丈夫ですか?と尋ねてもよかった。そうして、断られればよかったんだ
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結局、座っていたかったんだよなぁ、わたしは。すぐ降りるのに。いや、すぐに降りるからこそ。